温熱療法と寒冷療法

こんばんはー

せっちーです。

今回は、以前、接骨院で働いていた際に、患者さんからよく聞かれていたことをお話ししようと思います!

Q.「怪我した時は冷やしたほうがいいの?温めるほうがいいの?

よく聞かれる質問です。

ケガや痛みがある時に、冷やす(寒冷療法)と温める(温熱療法)というのは、なんとなく皆さんも分かっていると思います。

寒冷療法(痛みのある部分を冷やす治療です)

冷やすことで炎症を抑えたり、痛みの感覚を鈍らせたりします。

重要なのは、「急性期の炎症がある時にやるものであるということです。

痛みやケガをした部位が熱をもっていたり、赤くなって腫れていたりする時は、冷やす目安になります。

温熱療法(痛みのある部分を温める治療です)

慢性期の痛みを軽減したり、関節の動きの悪さを改善したり、筋肉の緊張をとります。

1番気をつけなければいけないのは、炎症やケガの急性期には症状を悪化させることになるので、やってはいけません。

分かりやすく
急性期の炎症冷やす
慢性的症状温める

具体的なものもご紹介します。

炎症はだいたい72時間(3日)で終わると言われています。

なので、打撲、捻挫、挫傷(肉離れ)などの場合、ケガをした直後から2~3日(急性期)は冷やしたほうが基本的にはいいです!

ケガをした部位の腫れや、損傷したところからの出血による皮下出血で青くなったり、熱をもったりします。

冷やしてあげると血管が収縮し、損傷したところからの出血が抑えられます。出血を抑えることで、皮下出血が少なくなります。
また損傷した部位の炎症は、周りの正常な(ケガをしていない)組織に拡がっていこうとします。すると、本来は問題のなかったケガをしていない組織まで悪くなり、炎症が拡がって腫れが大きくなります。

冷やすことで、正常な組織への炎症の拡がりを抑えて、腫れを抑え、痛みの原因になる炎症物質の生成を抑えて痛みを軽くすることができます。

自宅で冷やす場合は、ビニール袋に氷と少しの水を入れて約10分前後を目安にやってみてください。

感覚が無くなったら、一度冷やすのをやめて、感覚が戻ったら、もう一度冷やします。(2回目以降に冷やす時は、初回の冷やす時間よりも短くても、感覚がなくなります)
これを数回繰り返します。

次に、捻挫、打撲、挫傷(肉離れ)や他のケガも含めて、数週間経過しても痛みがある時や慢性的に痛みが続く場合は、温めたほうが痛みの軽減や治癒を促進できると言われています。

腫れたり、熱をもっていない場合には、基本的には温めることがオススメです。
なぜかというと『温めた部位の動きや関節の動きが良くなるからです。

冷やすとケガをした部位だけでなく、その周辺部の関節や筋肉、神経なども冷やしてしまうため、動きが悪くなってしまったり、感覚が鈍くなってしまったりといったことが起こります。動きが悪くなったのを無理に動かすと痛みが出てしまう場合があります。なので、冷やすのは逆効果の場合があるんです。

セルフで温める時は、カイロなどを使うと便利です。(お風呂での入浴もオススメです)
気を付けなければいけないのは、カイロを直接肌に長時間当て続けたり、服の上からカイロを付けたとしても、長時間同じところに当たり続けてしまうと、低温やけどの原因になるので注意してください。

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